胡蝶蘭は蘭の王様、花の君子と言われ、外形はまるで羽ばたく蝶にそっくりです。胡蝶蘭は台湾の輸出量が世界一を占め、台湾を代表する花でもあります。 宜蘭の気候は湿気が高く、降雨量が多いため蘭の栽培に適しています。そのため、宜蘭を地元とする金車生物科技会社は大規模な胡蝶蘭の栽培所を設立し、年間百三十万株を栽培しています。花園では大型ガラス張りの温室を設け、コンピューターで温度・湿度などを調節するほか、品種改良をすすめています。ここで栽培される胡蝶蘭の九割は日本に輸出され、残りの一割は台湾国内で宅配方式で販売されています。将来、一人にでも多く、胡蝶蘭の世界を知ってもらいたいため蘭の博物館を成立して社会教育に貢献する予定です。